この度、キーアイの生徒さんである藤田紅良々様が、TOEICの試験にて小6で980点(満点は990点)という好成績を修めたことにより、テレビ撮影取材を受けました!
ここでは取材撮影当時の様子や体験談は勿論ですが、親御さんからくららさんにどのようなアプローチをされて、英語学習に取り組みまた英語が好きになったのかなど、非常に為になるお話しが満載です。

ぜひこの情報が、これから英語を始めようとされている方、そして既に学習を始めておられる方にとって、役に立つ有意義なものとなれば大変嬉しく思います。

今思うとまるでハリケーンが通り過ぎたような日々でした。学校でもどこでも影の薄かった女の子が地元の新聞に取り上げられ、あっという間にヤフーニュースのトップに載り、その夜ツィッターのトレンドでトップ10入りをするという(高校生の息子曰く「マジでヤバい!」ことらしいです)、旧人類の私にとってはわけのわからないまさに異常事態でした。その後、いくつかのテレビに出る事となり、いつも外から眺めている画面の内側に自分の娘が有名人と並んで映ってコメントをされているという、今なお現実感を伴わない不思議の世界に迷い込んでいたような気がいたします。

何も考えず引き受けたテレビ取材ですが、本当に大変な毎日が待ち受けていました。10分足らずの放映のために、3日間にわたり計10時間以上のインタビューや撮影ということもありました。娘は、徐々に慣れてきて最後は余裕で取材を楽しんでいるような感じさえ受けましたが、私は、緊張と心労で7kg痩せてしまいこの上ないダイエットとなりました。(今は残念ながらすでに原型に戻っております)

スカイプレッスンの場面は、どのテレビ局さんも「是非に!」ということで、キーアイさんが特別なサポートを申し出て下さり、お陰様でテレビ局からの無理難題も二人三脚で乗り切ることができました。リハーサルと本番合わせて、50分間×4放送局分、娘は力の限り話しまくりましたが、放映されたのは、“最初の挨拶の一言だけ”というようなこちらとしては切ない編集をされたりもしました。(思うに、英語のできるスタッフがいないとこういう扱いになるようです)。 関西ローカルの局ではこちらからお願いしてスカイプの場面も頑張って編集をしてもらい、娘にとって一生の宝となるような映像を残してもらえたと思います。

全てが初めての経験で不安一杯の中、キーアイ事務局のスタッフの皆さんや講師の先生方の暖かいご協力や励ましのメッセージがいただけて、なんとか無事に撮影終了までたどり着けました。キーアイの皆様、本当にありがとうございました!今回全力でご協力いただいて、高校生の時覚えた “A friend in need is a friend indeed”の意味を実感致しております。

世の中、本当に凄い才能をお持ちのお子さんが数多くいる中で、間違いなく凡庸な部類の娘がこのように素敵な体験をさせてもらえたのは、思うに、幼少期から片時もペーパーバックを離さず、普段のお出かけや旅行の移動中も、そして驚いたことに、今回の緊張が続く取材や撮影中のわずかな休憩時間にもペーパーバックを手に取って読んでいた娘に、「読書の神様」が与えて下さったご褒美だったのかな?という気が致します。この撮影を通じて、地域の色々な人達との交流をし、娘のフィリピン人の恩師とも再会が果たせ、そしてキーアイさんとはオンラインスクールと1生徒という以上の深い信頼関係を築けたことは私と娘にとってはとても意義深く幸せなことでした。

現在の娘はというと、12時の鐘で魔法が解けたシンデレラのように、以前のじみ~な生活に戻り、床にごろりと寝転び無心にペーパーバックを読んでおります。

テレビ取材は私にとって楽しいこと尽くめの1か月でした!「ビビット」の取材で、大きなカメラやマイクに囲まれて初めてスカイプの撮影をする時、Avi(アヴィ)先生のコールが鳴るまで心臓の音がバクバクと聞こえるくらい緊張していました。でも、先生は全くいつもと同じ様子だったので私も徐々に落ち着くことができました。普段のレッスンではだらだらしていることもありますが、今回は「たくさん話さなきゃ!」と思い、気が付くと10分以上喋りっぱなしで、Avi(アヴィ)先生が「どこで止めようか」と、ちょっと困るくらいテンションが上がっていたようです。でも放映ではなんと初めの一言、”Today, I was able to come home early.~”しか入っておらず脱力・・・ヽ(・ω・)/ズコー。 「ちちんぷいぷい」では、いつもテレビで見ていた西靖アナウンサーに、1時間くらいインタビューされました。西さんがうちに入ってきた時、本当に一般人とは全く違うオーラがあって、母がいきなり「テレビで見るよりずっと素敵ですねっ!」とか本人に向かって言うのでかなり恥ずかしかったです。

西さんも私も「本の虫」なので、けっこう盛り上がって、すごく楽しくお話できました。

でも、最後の宇治原さんに向けた英語のメッセージは、兄がクイズ好きで宇治原さんのファンなのですごく敬意をこめて丁寧にたくさん話したのですが、放映では半分以上カットされた上に「上から目線風」に編集されていました。「これが噂に聞くマスコミの手口なのか!」と、母も呆れていました。3番目の取材「ウェークアップ」では、「話題の中学生特集」のネタが足りなかったから仕方なくうちに来たみたいな感じで、速攻で取材に来て翌日朝の放映という早業でびっくりでした。でも、番組の中で本田望結ちゃんの営業用の超可愛い写真の横に私の適当に撮られた灰色の顔色のブサイク写真が並べられるという悲劇が・・・(一生の汚点だわ( ノД`)シクシク…)。スカイプも私はわざわざ新しいテーマでディスカッションを一生懸命したのに、よりによって、また「ビビット」と同じ ”Today, I was able to come home early.~” のみの手抜き編集されちゃいました!ギャー!(;゚Д゚) 同じこと言う私もバカだったのですが、母も「またやられたか、油断してしまった!」と悔しがっていました。

最後の「キャスト」は一番時間をかけた密着独占取材みたいな形で、ロケバスにも乗せてもらい1日がかりで京都や地元の神戸の色々なところで撮影をしました。「アイドルとか女優さんってきっとこういう気分なんだろうな?」などと妄想しつつ、さすがに疲れたので移動中は車の中でうとうとしていました。フィリピン大好きの女性ディレクターさんが、スカイプでアヴィ先生に熱心にインタビューをされたのですが、私も通訳としてお手伝いできて嬉しかったです。古本屋で洋書を選ぶシーンの撮影では、なんと私が選んだ本28冊を太っ腹なディレクターさんが、「すごく頑張ってくれたから!」とプレゼントしてくれて大感激しました!!!(これが私が人生で初めて受け取った記念すべきバイト料(?)です。3千円也!)

今までは想像もつかなかったメディアの世界を知って、私の世界も大きく広がったように思います。本当に本当に面白く充実した体験でした。初めての中間テストが少々犠牲になりましたが、全く後悔していません!夢のような日々が過ぎ去り自分の部屋で一人でいると何だか寂しくて、「あぁ、また誰かにインタビューに来てほしい・・・」と思ってしまう、完全に“インタビューロス”になってしまった私です。


※紅良々さんは、2018年2月に事故に遭われ現在も闘病中です
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